海外で子どもの日本語学習を続けるということ

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現役日本語補習校の教員、オンラインでも海外在住のバイリンガルキッズに日本語を教えているMasakoです。自分自身、小学4年生の息子にトリリンガル教育の真っ最中でもあります。

これまでロンドンとドイツでバイリンガルの子どもたちの日本語教育に携わる中で、我が子はもちろんのこと、多くの保護者の皆さんの奮闘と悩みを見てきました。その経験の中で気づいたこと、役に立つ情報をシェアできたらいいなと思ったのがこのブログを始めたきっかけです。

日本語を学ぶ中で次々と出てくる壁

海外にいながらも、日本語や日本の文化に触れてほしいと、ひらがな、カタカナをマスターしてからも、小学校に入学すると漢字がでてきて、音訓読みが複雑になってくる小学3年生の壁。

その後に来る4年、5年、6年とぐんぐんと内容も教科書で使う日本語そのものも難しくなっていく中、現地校の勉強や、テスト、学校の選択などの節目を乗り越えながら、補習校を続けていくことの難しさ、日本語に触れていくことの大変さは、程度の差こそあれ、どの親にも共通するものではないでしょうか。

現地語にどんどん押されていく中で日本語の学習を続ける事、それ自体が親としてもチャレンジであり、どこまで続けるか、いつまで続けるか、終わりも答えもなく、常に悩みの種です。

海外で生きていく子どもたちに合った日本語教育とは

自分自身そうした思いで過ごす中、帰国子女とならず、現地で生きていく子供たちに必要な、適した日本語教育とはどんなものだろう、と自問自答してきました。

イギリスのようにGCSEなどのテストで、1つの科目としての日本語が認められている場合は、1つの目標とすることができますが、そうでない場合、どのようなモチベーション、内容で進めていくかは各ご家庭の判断と希望によってかわってきます。

時間が無限にあれば、日本に住む日本人の子供のように教科書を基に日本語を勉強していくことも可能かもしれません。でも多くの場合、日常のほとんどを日本語ゼロの環境で過ごし、現地校の勉強で結果を出して将来の進路を決めていかなければならない子供たちにとって、日本語学習にどれだけの時間と労力を割く必要があるでしょうか。

インターネットもない時代に、結婚や仕事で海外に移住し、子供に日本語教育を施していた親御さんは、なかなか手に入らない日本語の書籍や日本語の情報を必死集めていたと聞きます。それほどの苦労には到底及ばないものの、海外に住む日本人の親にとって、特に国際児にどう日本語を教えていくか、どの程度までの日本語を求めるか、は共通の悩みだと思います。

少しでも楽しく、細く長く日本語を勉強してほしい

少しでも日本語を楽しく、リアルに、細く長く続けていけるよう、教材やテーマに工夫をしたり、情報をシェアできたらと思ったのがブログを作ったきっかけです。本ブログでシェアする情報が、多様なレベル、内容の日本語教育の選択肢の1つとして、考え方の1つとして、参考になればと思っています。

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