【小学低学年】一日5分!日本語に触れる時間を作るアイディア

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年齢があがるにつれて、習い事やお友達との約束などで忙しくなってくるバイリンガルキッズ。特に学校で過ごす時間が増えるにつれ、現地語の世界で生きていくようになるので、圧倒的に日本語を使う時間は少なくなってきます。
この「生活の中にほとんどない日本語」をいかに多く「聞く」「見る」「話す」時間を作っていくか、これが重要です。日々のすきま時間や小さなひと手間の積み重ねが後々大きな差を生んでいくのです。

「読む」「書く」はハードルが高く、ご両親と一緒にやったり、そのために机に座らせたり、ということが必要ですが、「聞く」「見る」「話す」は工夫次第で、日常にプラスアルファしていくことが可能です。

では毎日、意図的に日本語に『触れる』時間を作るにはどうしたらいいでしょうか。今回は小学校低学年のキッズに使える日本語学習のヒントをまとめましたので、ぜひ参考にしてください。

目次

1.テレビ・映画などを見る時の音声を日本語にする

テレビや動画、映画を見る時間が増えてくる低学年のキッズ。せっかく見るのであれば「日本語でだったらいいよ」と交換条件を出すのも一つの手です。日本語よりも現地語が楽になってくるこの年頃は、現地語で見たいというお子さんが多いのですが、そこをあえて日本語にすることで、日本語に触れる時間を1分でも長くしたいものです。

どんなものでもいいのです。お子さんが好きなものを見たり聞いたりする時に、それを日本語に変える。これは小さいときから始めたほうが抵抗が少ないので、幼稚園ぐらいから始めることをぜひおすすめします。

こうしたわずかな時間も現地語にしてしまうと、一日ほぼすべての時間が現地語になってしまい、日本語の入るすきがなくなっていってしまいます。このわずかな時間も毎日の積み重ねで、一日1時間でも1か月では30時間、一年では365時間、つまり15日分にもなってしまいます。

ぜひ頑張って、日本語に音声を変えられるものはできるだけ日本語で視聴するようにしましょう。

2.日本のテレビをVPNを通してみる

1の交換条件で「日本語ならいいよ」という場合、今の時代はVPNを繋げば簡単に日本のテレビ番組にリーチすることができるので、これを取り入れない手はありません。

私はNord VPNを入れていますが、ライフクオリティはかなりアップしたと思います。息子もこれまで見えなかった日本のテレビが簡単に見られるようになったので、いろいろな番組を楽しんでいます。

3.日本のYou Tubeを見せる

You TubeであればVPNを通す必要なく、気軽に見ることができますが、内容、質が様々なので、なるべく確認してから見せるようにしています。

また、12歳以下のお子さん向け視聴アプリのYou Tubeキッズを使うと様々なメリットがあります。

・年齢に合った設定ができ、安全性の高いコンテンツが表示される。(子どもごとに設定できる)
・タイマーで視聴時間を決めることができる。
・無料で使える。
・知育動画だけでなく、人気のこどもTou Tuberの動画なども表示される。
・完全には消せないが、広告がかなり少なくなる。

4.寝る前の絵本を日本語にする・読み聞かせをしてもらう

低学年のうちは、寝る前の読み聞かせの習慣を続けていらっしゃるご家庭も多いかと思います。その時の絵本を日本語にするだけでなく、ひらがな、カタカナが読めるようになってくると本人に読み聞かせを「してもらう」こともできるようになります。

日本語学習において音読は最重要といっても過言ではないほど大事です。お子さんの弟や妹のいらっしゃるご家庭では、お兄ちゃん、お姉ちゃんに絵本を読んでもらう、というのもどちらにとっても良い時間になりますし、「読んであげる」という経験がお子さんの自信にもつながります。

そしてだんだん漢字が混じっているものにもチャレンジしていくと、最初は読めなくてもつっかえても、漢字を忘れても毎日続けることで、見慣れて読めるようになってきます。これは小学、中学通して、大事な学習法なので、小さいうちから慣れておくとよいでしょう。

5.日本の音楽を聴かせる

幼稚園から引き続き、日本の子どもの歌を聴かせるのもよいですが、少しずつ日本の歌謡曲も流して耳に入れる、ということもし始めるのによい年頃です。低学年ではなかなか歌詞を理解するまでには至らなくても、日本語の音に慣れることで、次第に言葉を拾うことができるようになってきます。子供向け番組やアニメの主題歌などから始めてみてはいかがでしょうか。

6.ゲーム関連の設定を日本語にする

小学2,3年生になり、ゲームを始めるようになると、その設定を日本語にするのもよい方法です。突然マニアックな日本語を覚えたり、びっくりすることもよくありますが、大好きなゲームで日本語に触れられて一石二鳥です。

うちの小4の息子は「まいぜんシスターズ」のマインクラフト解説動画が大好きで、ほぼ毎日見ています。現地語のゲーム解説動画も見るのですが、同じ時間をかけるのであればプラスアルファが得られる日本語のものを見るように言っています。

高学年以降は、ゲームの攻略本を読む、ゲーム解説動画を見る、などの場合も日本語でするようにするとよいでしょう。こちらについてはまた別の機会に説明します。

まとめ

このように、毎日少しの時間でも日本語を使う、見る、読む時間を増やすこと。この地道な努力が後々大きな差になってきます。特に小学低学年のうちに日本語に慣れていくことで、日本語アレルギーにならずに、「日本語=勉強」ではなく「日本語=自分の楽しいことをするためのツール」と思えるようになることが大事です。

日本語を使える機会は徹底的に生かす。ご両親のその気持ち(気合?)が子どもたちの未来を創っていきます。
一緒に頑張りましょう!

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